私たちスタッフは、定期的に園内で研修をしています。

今回のテーマは『パラダイムと軸』といった哲学的な話から、看護師スタッフによる『園児の嘔吐時の適切な対応』を、実践を通して行いました。

パラダイムと軸

パラダイムは「考え方の枠組み」のことで、職場、家族、友人関係を円滑にするヒントが隠されています。

また、子どもの行動、私たちの保育も「パラダイム」の考えで関わり方や捉え方の引き出しが増えます。

だらしない人、厳しい人、能天気な人、子どもに愛情がない人…

そう思うのは、一方向からの、思い込みの癖かも知れません。

例えば、表紙にある一枚の騙し絵。

ある人には、若い女性に、ある人には老婆に見えます。

若い女性にしか見えない人からしたら、老婆に見える人たちを、「あなたは絶対に間違っている」と思ってしまいます。

しかしそこで

「私はこう思う、でもあなたがどうしてそう思うか、聴かせて。」
「私はここが目に見えるの」
「あ、ほんとだ。」

というように、意見が食い違うのは>そもそも見えている景色や考え方の枠組みが違うだけ、なのかもしれないのに、相手を非難するのは非常に勿体無いことです。

パラダイムのズレを修正するのは、「対話」と「相手の視点に寄り添う気持ち」が大切というお話でした。

嘔吐処理の講義と実践

後半は看護師スタッフによる嘔吐処理の講義と実践を通して、いざ、園児が嘔吐した際、適切な処理をすることで、二次感染を広げない練習をしました。

冬になるとノロウイルス、ロタウイルスのリスクが高まり、注意が必要となります。

手当たり次第に全てを怖がるのではなく、「学」をつけて、適切な予防していけるよう、訓練していきます。