それって育児うつかも!?セルフチェックとすぐにできる対処法・予防法

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『最近なんだか子供のことを可愛いと思わなくなってきた。』
『疲れて元気が出ない。』
『なぜかすぐにイライラしてしまう。。』

もしかしたらそれ、育児うつかも知れません。待ちに待った我が子だったのに、想像以上の大変さで毎日が憂鬱。このような症状を放置しておくと、あなたも子供も大変なことになってしまうかも…。

この記事では、育児うつかどうか判断するためのセルフチェックシート、育児うつの原因、対処法や予防策について紹介します。少しでも育児に疲れた、と感じている方はぜひ参考にしてみてください。

育児うつセルフチェック

まずは下記の育児うつチェックシートで、うつ状態にあるのか確認しましょう。

  1. 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
  2. 何事にも興味がわかず、楽しくない
  3. 疲れやすく、元気がない(だるい)
  4. 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう、何もする気がしない)
  5. 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる
  6. 食欲がなくなる
  7. 人に会いたくなくなる
  8. 夕方より朝方の方が気分、体調が悪い
  9. 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
  10. 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
  11. 自分を責め、自分は価値がないと感じる

出典:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5b2.html#top

この中から、いくつ当てはまったでしょうか?
数が多ければ多いほど、うつの症状が進行しているかもしれません。

【YESが0〜1個の場合】

当てはまる項目が0〜1個であれば、育児うつである可能性はほとんどないでしょう。

しかし、このページに辿り着いたということは、あなたの中で何か少しでも思い当たる節があったのかもしれません。育児うつは、これまでの育児で溜まっていたストレスや不安などからある日突然発症してしまう可能性もあります。

【YESが2〜4個の場合】

2〜4項目に当てはまったあなたは、少し育児うつになってしまっているかもしれません。

特に深刻な状態になっているわけではありませんので、無理をせず、少し育児から離れてみるなど、悪化する前に早めに対処するようにしましょう。

【YESが5個以上の場合】

5個以上の項目に当てはまったあなたは、既に育児うつになっていると思っていいでしょう。

特に8個以上当てはまっている場合は、症状が重めかもしれません。大きな問題につながってしまうこともあります。
相談窓口を活用する、専門家を受診するなどできるだけ早く対処するようにしましょう。

育児うつとは?


育児うつとは、医学的に明確な定義があるわけではありませんが、子育てに伴うストレスや不安、環境の変化などから起こるうつ症状のことを指します。

育児うつの原因

育児うつになってしまう原因には以下のようなものがあります。

一般的には、どれか一つだけで引き金となってうつになるというケースは少なく、いくつかの原因が重なってストレスや不安となり発症することがほとんどです。

寝不足

まだ子供が幼い時には、夜泣きをしたり、数時間ごとに授乳しなければいかなかったりと、まとまった時間寝れることはほとんどありません。

いくら子供が可愛いからといって寝不足が続けばストレスとなってしまいます。昼寝をする、睡眠の質を上げるなどして少しでも寝不足を解消するようにしましょう。

ホルモンバランスの崩れ

ホルモンバランスが崩れれば、精神に大きな影響を与えます。特に、産後はホルモンバランスが大きく崩れる時期です。妊娠中は赤ちゃんを産むための準備として多くのホルモンが分泌されますが、産後は一気にホルモン分泌が減ります。

これによって大きくバランスが崩れてしまうのです。このようなバランスの変化が原因となり、イライラしてしまったり、不安やストレスが生じるなど、心身ともに不調になることがあります。

自分では気づきにくいかもしれませんが、自分の体調の変化を見逃さないようにしましょう。

頼れる人が近くにいない

育児からくるストレスや不安は、仲の良い友人や、ママ友(パパ友)と話し合うだけでも解消することができます。

引っ越してきたばかり、という状況であれば、近くに気軽に話せる人がおらず、1人で抱え込んでしまいがちです。

すぐ会える距離に友人や両親がいなければ、電話などでも話すことで気が楽になります。

夫の育児うつ

これまで「育児うつ」といえば、女性に固有のものだと考えられてきましたが、近年の研究では、男性の11人に1人は産後、うつになることが明らかになっています。

日本で行われた調査でも、11%の父親が産後に強い心理的ストレスを抱えていると報告されていています。これは女性と大きく変わらない数値です。

引用元:https://www.kizunamail.com/news/10579/

性別によって、症状も多少変わり、うつの代表的な症状である「不快気分」「気力の低下」などは、男女共通で現れます。男性特有の症状としては「怒り」「苛立ち」「過活動」「衝動コントロール困難」などの形で症状が現れやすい傾向にあります。

夫のうつに見られるストレスの原因としては「理想の父親像」とのギャップに苦しむというのが多いようです。

育児うつと産後うつ、育児ノイローゼ、マタニティ・ブルーの違い

育児うつと産後うつの違い

実は「育児うつ」と「産後うつ」の違いに明確な定義はありません。医師によっても考え方が様々です。

一般的に「育児うつ」は、育児に伴うストレスや環境の変化などで起こる「うつの症状」であるのに対して、「産後うつ」は産後のホルモンバランスの崩れを原因とする症状であるという点において異なるとされています。

育児ノイローゼ

「育児うつ」と「育児ノイローゼ」も似た言葉としてよく聞きますが、実は育児ノイローゼは病名ではなく、育児に伴って生じるストレスによって引き起こされる神経症の総称のことなのです。

ノイローゼの中にも様々な病気があり、症状によって「うつ病」「自律神経失調症」「不安障害不安神経症」などと判断されます。

マタニティ・ブルー

マタニティ・ブルーとは、産後10日以内に現れる「情緒不安定」の総称のことです。例えば、漠然とかなしい気持ちになる、不安になる、涙が出てくるなどの症状があります。

一般的にマタニティ・ブルーは2週間程度で症状が見られなくなりますが、2週間以上続く場合には、育児うつや産後うつに移行している場合もありますので、受診するなど早めに対処するようにしましょう。

育児うつ、育児ノイローゼになりやすい人の特徴

誰にでも発症する可能性がある育児うつですが、そんな中でも、発症しやすいと言われる人にはいくつかの特徴があります。

・真面目で責任感が強い
・手を抜くことを知らない完璧主義
・どんなに小さなことでもすぐに気になる心配性
・頼るのが苦手
・周りに悩みを相談できる仲の良い人がいない

上記項目に当てはまる人は、特に育児うつが発症しやすいため、不安やストレスなどを一人で抱え込みすぎないようにしましょう。

育児うつを楽にする4つの対処法・予防策


ここまでで、育児うつの原因や症状について見てきました。症状が深刻な方は、すぐにでも心療内科などで診てもらうようにしましょう。

軽度の方も、放っておくと気づいた時には深刻化しているということも起こってしまいますので、育児うつを楽にする4つの対処法・予防法を紹介します。

1人の時間をつくり、育児から少し離れてみる

育児うつかも、と思ったら育児から少し離れ、自分のための時間を作ってみましょう。

幼い子供がいる家庭では、つきっきりで目が離せず、また深夜も夜泣きや授乳で気づけば休みがない状態になってしまっていることが多いです。自分でも気づかないうちに疲れや、少しのストレスが積み重なり、限界を超えると爆発してしまいます。

パートナーに育児の大変さや悩みを打ち明けて、1人の時間を作らせてもらうようにしましょう。週末の1日は、自分だけの時間にする。1日が難しければ午前と午後で分ける。
平日は、パートナーが仕事から帰ってきたら、育児担当を交代するなど、数時間だけでも確保できれば、気持ちも楽になることでしょう。

それも1度だけではなく、定期的に1人の時間を作り、自分のメンテナンスを怠らないことも大切です。ショッピング、好きなものを食べる、好きなことをするなど、自分のために時間を過ごすことでかなりのリフレッシュになり、また育児を頑張るきっかけにもなります。

完璧主義をやめて、手を抜いてみる

家事や育児を多少サボって、心に余裕を持つことが大切です。自分に余裕がなければ、子供にも余裕がない状態で接してしまい、少しのことで怒ってしまったりと、決して良い方向には進みません。

ありもしない「理想の親」を求め続けて、完璧な親でいなければと自分を追い込むということが、育児初心者によく起こります。育児は長期的なものです。自分が疲弊しないよう長い目線で考えて、掃除の頻度を少なくする、食事を簡単なものにするなど、70点くらいの及第点を目指してみても良いかもしれません。

ママ(パパ)友など、気心の知れた友人と話してみる

育児の話に限らず、気心の知れた友人やママ(パパ)友と話すことで、気が楽になります。

特にママ(パパ)友とお互いの育児の悩みを共有して、同じ悩みを持つのは1人ではないと知るだけでも、明るい気持ちで今後、育児に取り掛かれるようになるでしょう。

親に助けを求めてみる

親はあなたが何歳になろうと、あなたの味方です。あなたが困っていれば飛んで駆けつけ、助けてくれることでしょう。

育児の先輩でもある親から学ぶこともたくさんあるはずです。また親から見たあなたの子供は孫であり、可愛くて仕方ありません。そんな可愛い子供と孫のために求められることはさぞ嬉しいことでしょう。

それでも楽にならなかったら?

ここまでで、うつかも?と思った際の対処法を紹介しましたが、症状がひどい場合には上記方法を実践しても症状が改善されない場合もあります。

そんな時は早急に相談窓口を利用する、または心療内科、精神科を受診するようにしましょう。

あなたの健康は、あなただけの問題ではありません。
子供の健康は、あなたの健康状態と比例するといっても過言ではないでしょう。

あなたが育てられないような状態になってしまえば、子供は十分な育児を受けられず、精神的にも肉体的にも影響が出てきます。手遅れにならないよう、症状がひどい場合は少しでも早く受診するようにしましょう。

まとめ

育児うつとは、育児に伴うストレスや環境の変化などから起こるうつ症状のことを指します。誰でもなりうるものですので、日頃から人と話すようにする、自分1人だけの時間を作るなどして、心に余裕を持つことが大切です。

子供の健康を考えるには、まずあなた自身が健康である必要があります。
「うつかも」と少しでも頭をよぎった場合は早めに対処するようにしましょう。

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