子育てをしているママの中には、仕事も両立して行なっている人がいます。しかし、育児と仕事の兼ね合いがうまくいかず、両立が難しいと感じる人が一定数いるのも確かです。
初めて子育てを行う新米ママにとって、子育てと仕事の両立には不安が付きまといます。
今回の記事では、子育てと仕事を無理なく両立する方法やコツ、子育ての負担を減らすための制度などについて紹介します。
しっかりと対策を立て、工夫して取り組めば子育てと仕事の両立は難しくありません。ぜひ参考にしてみてください。
子育てと仕事を両立させる方法(子育て編)
子育てと仕事を両立させる方法について、まずは子育ての点にフォーカスして見ていきましょう。
子育てにおいて大事なポイントは他の人からの協力を得る事です。仕事を両立させるための子育ての方法を見ていきましょう
子供に家事のお手伝いしてもらう
まだ赤ちゃんのうちにできることは少ないですが、少し成長してできる事が増えてきたら、子供にもお手伝いをしてもらいましょう。
例えば服を畳んでもらったり、食事の配膳を任せたり、食後の皿洗いやお風呂掃除など、子供でも手伝えるような家事はたくさんあります。子供にこれらの作業を任せる際は、無理に押し付けるのではなく「1人でやると大変だから手伝ってくれない?」のように、協力してほしい旨を正直に伝えます。
また、手伝ってくれた後は「ありがとう。助かったよ。」と、感謝の気持ちも忘れないようにしましょう。
お手伝いをしてもらうとママの負担が減るだけではなく、子供自身もいろいろな家事を経験することによって成長できるので、この方法は一石二鳥です。
家事は夫婦で分担
子供に家事の一部を手伝ってもらうだけでなく、夫婦間でも家事の分担範囲を決めておくと良いでしょう。子育てをしながら仕事をする場合、パートナーの手助けは必要不可欠です。
まずは家事や子育ての内容をリストアップし、お互いが得意なことや仕事との兼ね合いを考えて、分担範囲を相談しましょう。リストアップする事によって、全てのタスクを可視化できるので、公平な役割分担が可能になります。
注意点としては、夫婦間における家事のやり方の違いで喧嘩になってしまう可能性があることです。
・ゴミ出しはするけどゴミ袋はセットしない
・洗濯物を干してくれるけど干し方がぐちゃぐちゃ
・料理をしてくれるけど後片付けをしない
など、やり方までをしっかり共有していないと難しいこともあります。役割分担と方法を事前にすり合わせておくことが、効率よく家事をこなしていくコツになるでしょう。
食事のメニューをあらかじめ決めておく
食事のメニューはあらかじめ決めておくことをおすすめします。
毎日仕事が終わってからメニューを決めるのは時間もかかるし大変です。例えば数日分の献立を事前に決めておき、1度の買い物でまとめて購入しておくと、買い物に行く頻度も減らせます。
献立を考えるのが苦手な方は、SNSで料理系インフルエンサーをフォローして、ヒントを探してみるのも良いでしょう。最近では栄養バランスの整った献立を自動で考えてくれる献立アプリなどもあります。
また、どうしても忙しい場合や疲れている時などは市販品や宅配サービスをうまく活用するのも1つの手です。最近では、市販品も宅配サービスも充実していて、健康を考えて作られたメニューもたくさんあります。
周囲の人に頼る
家事も子育てもママが1人でやらなければいけないものではありません。大変な時はパートナーだけでなく、両親や友人など周囲の人を積極的に頼りましょう。
家事育児を全てこなすのがママの役目だと全てのことを1人でやっていると心身ともに消耗してしまいます。それで体調を崩してしまったら元も子もありません。しんどくなる前に周囲の人に助けを求めましょう。
また、周囲に頼れる人がいない場合には、家事代行サービスなどを利用すると良いでしょう。掃除や洗濯、食器洗いから料理の作り置きまで、家事代行サービスを利用すればさまざまな家事を任せることができます。
子育てと仕事を両立させる方法(仕事編)
続いては、子育てと仕事を両立させる方法の仕事面のポイントを数点紹介します。
子育てをしながら仕事をするなら、仕事選びはとても重要です。要点を押さえれば、子育ても仕事も充実させられるでしょう。
子育てしやすい仕事を選ぶ
大前提として、子育てのしやすい仕事を選ぶことが重要です。子供を育てながら働く女性に対しての支援制度がある企業も増えてきています。
子育てをしていると、急に子供が体調を崩し、側についていないといけない状況なども起こってしまいますが、そのような場合にも、柔軟に融通を効かせてくれる企業なら適切な対応をしてくれるでしょう。
また、家からの距離が近く通勤時間が短い会社や、保育園に近く仕事終わりにすぐお迎えに行ける場所にある会社であれば、仕事の前後で効率的にタスクを消化できます。
在宅勤務可能な仕事に就く
在宅勤務が可能な仕事に就く事もおすすめです。在宅勤務ができれば、仕事の合間にこまめに家事をしたり子供の面倒を見ながらの仕事が可能になります。
コロナ禍になってからはリモートワークを推奨している企業がたくさん増えました。在宅ワークだと電車での通勤や不要な飲み会が必要なくなるので、時間にも余裕が生まれ、ゆとりも生まれます。
また、どうしても子育てしやすい職業につけなかったり、在宅勤務ができないママもいることでしょう。その場合は、送迎や託児のシェアなど子育ての一部を「シェア」できるサービスなどもありますので、利用を検討してみてもいいかもしれません。
知っているだけで子育てが楽になる支援制度
実は、あまり知られていないだけでいくつか子育てが楽になる支援制度があります。
支援の内容は勤務形態に関するものや子育てと仕事の両立支援に関するものなどです。支援には種類がたくさんあるので、今回は中でも利用するべきおすすめの制度をピックアップして紹介します。
勤務形態に関する制度
まずは勤務形態に関する支援制度を見ていきましょう。
主な制度は
・短時間正社員制度
・短時間勤務制度
・育児時間制度
の3つです。
短時間正社員制度
短時間正社員制度は、子育てや介護などにより普通の勤務時間で働けない人たちを支援する制度です。
この制度を利用することで、採用時にあらかじめ短時間勤務で社員契約を結ぶ事ができます。短時間勤務でも社会保険が適用されているため、安心して子育てにも取り組めるでしょう。
短時間勤務制度
短時間勤務制度は、定められた業務時間を少なくし、浮いた時間を子育てや家事に費やすことのできる制度です。
出退勤時間の変更や、フレックスタイム制などは、短時間勤務制度の典型的な例になります。
育児時間制度
最後に紹介するのは育児時間制度です。この制度は女性だけが利用できるもので、育児をするための時間を与えてもらえる制度です。
この制度を利用することで、1日に30分以上の休憩を2回取る事ができます。元々は「就業中2回の授乳時間」が目安となっていましたが、現在ではその認識も変化し「育児のために必要なちょっとした時間」を請求できるようになっています。
子育てと仕事の両立支援制度
続いて子育てと仕事の両立支援制度について紹介します。両立支援で受けられるおすすめの制度は
・育児休業
・子の看護休暇
・パパ・ママ育休プラス制度
の3つです。
育児休業
育児休業とは、子育てのために休暇を取得する事ができる制度です。
子供が1歳になるまで、休暇を取得することが許されています。似た制度に「育児休暇」というものも存在しますが、育児休暇は法的に制度として整備されてたものではなく、事業主に手当を支払う義務はないため、基本的には無給休暇です。
一方で育児休業は法的に認められていますので、健康保険や雇用保険から給付金を受け取ることができます。
子の看護休暇
子の看護休暇は就学前の子供が怪我や病気を患ってしまった際に休暇を取得できる制度です。この看護休暇は休暇規定の一つで、有給休暇とは別に付与する事が義務付けられています。
パパ・ママ育休プラス制度
最後に紹介するのはパパ・ママ育休プラス制度です。
この制度はママだけでなくパパも一緒に育児休暇を取る場合に、育児休業の期限を1歳から1歳2ヶ月まで延長することができるものになります。
パパ・ママ育休プラス制度が導入されてからは、今まで育休を取りづらかったパパも積極的に休暇を取れるようになりました。
子育てと仕事を両立するためのちょっとしたコツ!
最後に、子育てと仕事を両立させるためのちょっとしたコツを紹介します。
「〇〇べき」の考え方を捨てる
・母親だから休まずに働くべき
・子育て中だから自分のことは後回しにするべき
などの「〇〇べき」という考え方は捨てた方が良いでしょう。
このような考え方は自分を追い込んでしまうばかりで、メリットはありません。完璧を目指さずに、急がず焦らず子育てに取り組みましょう。
「時間の長さ」よりも「質」を重視した子育てを目指す
子育てにおいては量より質が大切です。もちろん毎日継続して行わなければならないものもありますが、質を高めれば量を減らせるものもあります。
例えば、1日中子供と一緒にいても、多くの時間を携帯やゲームなどに使ってしまっていれば、量はあっても質が伴っていない子育てになります。
短時間でも良いので全力で子供と向き合う時間を作る方がお互いにとって良いものになるでしょう。
子育てをしている人たちと繋がる
子育てをする上で、子育てをしている人たちと繋がることはとても大切です。
子育てをするもの同士だからこそできる相談や、育児における様々なヒントが得られるかもしれません。コミュニティを作る事で、子育てにおけるストレスの解消や不安の解決にも繋がるでしょう。
繋がり方がわからない場合には、MOSなどのオンラインサービスがおすすめです。
MOSは各分野の専門家から子育てのノウハウを学べたり、育児の悩みや不満を共有できるコミュニティーに参加することのできるオンライン子育てスクールです。
MOSを利用すれば、場所を問わず子育てをしている人との繋がりができ、不安の解消、また子育てに役立つヒントを得ることができます。
まとめ
今回の記事では子育てと仕事を両立する方法やコツ、それらのサポートをする制度などについて紹介しました。
子育てと仕事の両立は簡単なことではありませんが、事前準備や周囲の人からの協力などがあれば、実現できないことはありません。
また、派遣仕事をしていたり、会社で働いているのに育休が取れないママもいることでしょう。その場合は、1度雇用環境・均等部へ相談してみるのも良いかもしれません。
雇用環境・均等部は多様な働き方に対応した就業環境づくりの取り組みを行なっている機関です。育児休業についての問題が生じた場合は、まずはこちらの機関に連絡をとってみることをおすすめします。
コメント